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Brighten the corners

夜間飛行のブログ

「阿賀に生きる」を観て

  フォーラム福島で『「佐藤真」の不在を見つめて』という企画を知ったのは、職場近くのコーヒー屋だった。カウンターに置いてあったチラシに目を惹かれた。

 

 「佐藤真」という名前は知らなかったが、「阿賀を生きる」という映画の存在は知っていた。東京に住んでいた時、映画館で何度かポスターを目にしていた。どんな映画なのだろうかという疑問は持ちつつも、これまで観ることはなかった。

 

これも何かの縁だと思い、実際に足を運ぶことになった。

 

 映画の舞台は新潟県阿賀野川流域の鹿瀬町。阿賀野川が育む豊かな土壌に恵まれた町。しかし、そこは新潟水俣病が起こった場所でもあった。シリアスなテーマが根底にありつつも、人々の暮らしを丁寧に見つめることで不思議と重さを感じない。暮らしの豊かさ伝えることが、逆説的にことの重大さを教えてくれる。

 

 上映後のトークショーが心に残る。「公害を起こした会社は巧妙な手口で追い込んでくる。水俣病が発生しても、周りを気にして提訴しない人が多数いたのだ。水俣病というのは、医学的な病気ではなく、そういった日本の問題を含めた、もっと大枠の病気なのではないか。」

 

 

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